知らない貴方と、蜜月旅行
「紫月、どした。なにが、そんなことねぇの」
「えっ、あ、いや…。なんでもないっ…!」
声に出てた……。だ、だって!久未が悪いんだよ!変なこと言うから…。顔なんか赤くなってないっ。なってないよ…。
なってないハズなのに…。やだ、久未が一番に考えろって変なこと言うから、変に意識しちゃうっ。えー、どうしよう…。
「久未のバカっ!」
「ふふっ、紫月可愛い」
どうしようもできないこの気持ちを、たっぷりと言葉に込めて久未に言うのだけれど、久未は余裕の表情で、いや、むしろ楽しむような顔で笑った。
そして、みんながいる前で、久未は急に真面目な顔で、声のトーンも低めで吏仁に言った。
「吏仁さん、紫月のこと。よろしくお願いしますね。この子、本当にいい子なんです。絶対、幸せになってもらいたいんです」
久未…。久未が親友で良かった。久未が今、ここにいてくれて良かった。久未に、出会えて良かった。私の為に、頭を下げてくれて…ありがとう。
「あぁ、もちろんだとも。俺は紫月のこと離さねぇよ。紫月が嫌がっても、俺がいないと生きられないような体にしてやるよ」
「……吏仁、怖いよそれ」
吏仁がいないと生きられないような体って…。どんな体よ…。想像しただけで怖くなってきたよ…。
「えっ、あ、いや…。なんでもないっ…!」
声に出てた……。だ、だって!久未が悪いんだよ!変なこと言うから…。顔なんか赤くなってないっ。なってないよ…。
なってないハズなのに…。やだ、久未が一番に考えろって変なこと言うから、変に意識しちゃうっ。えー、どうしよう…。
「久未のバカっ!」
「ふふっ、紫月可愛い」
どうしようもできないこの気持ちを、たっぷりと言葉に込めて久未に言うのだけれど、久未は余裕の表情で、いや、むしろ楽しむような顔で笑った。
そして、みんながいる前で、久未は急に真面目な顔で、声のトーンも低めで吏仁に言った。
「吏仁さん、紫月のこと。よろしくお願いしますね。この子、本当にいい子なんです。絶対、幸せになってもらいたいんです」
久未…。久未が親友で良かった。久未が今、ここにいてくれて良かった。久未に、出会えて良かった。私の為に、頭を下げてくれて…ありがとう。
「あぁ、もちろんだとも。俺は紫月のこと離さねぇよ。紫月が嫌がっても、俺がいないと生きられないような体にしてやるよ」
「……吏仁、怖いよそれ」
吏仁がいないと生きられないような体って…。どんな体よ…。想像しただけで怖くなってきたよ…。