知らない貴方と、蜜月旅行
またやってしまった…。とんでもないことを言ってしまった…。でも吏仁が、私が浮気してると勘違いしたから悪いのに…。
「はぁん、俺が電話持って寝室行ったから、これから浮気相手んとこ行くと思って〝行ってらっしゃい〟って言ったのか」
「……だって…」
「あのな、浮気なんかしねぇけど、するならもっとうまくするっつーの」
うん、吏仁ならうまくこなしそう…。すべて完璧になんの疑問も相手に持たせないような、そんな、
「っ、痛いっ!急に叩かないでよぉ!(今、妄想中だったのに…)」
「……声に出てるから。で、なんの妄想だよ」
「うぇっい?!わ、私しゃべってた…?」
あぁ、またやってしまったよ…。口の閉まりが悪すぎる…。でも、久々にこんな風に会話したかも。
「俺と仮の浮気相手が、いやらしいことしてんの想像してたんだろ」
「してないよ!そんなのっ!」
でも……浮気って、そういうことだよね…。ただ、会いに行くってだけじゃないんだよね。子供の恋愛じゃないわけだし。
「紫月…?」
「ちょっと……ヤダな……」
「なにがだよ」
「……吏仁が浮気相手とイチャイチャするの。って、吏仁…?」
吏仁は私が座ってたソファの横に来ると、やんわりと抱きしめてきた。壊れないように、優しく包み込むように。そして、一度離れると私と目を合わせた。
「俺は、紫月だけだから」
「吏仁…」
「はぁん、俺が電話持って寝室行ったから、これから浮気相手んとこ行くと思って〝行ってらっしゃい〟って言ったのか」
「……だって…」
「あのな、浮気なんかしねぇけど、するならもっとうまくするっつーの」
うん、吏仁ならうまくこなしそう…。すべて完璧になんの疑問も相手に持たせないような、そんな、
「っ、痛いっ!急に叩かないでよぉ!(今、妄想中だったのに…)」
「……声に出てるから。で、なんの妄想だよ」
「うぇっい?!わ、私しゃべってた…?」
あぁ、またやってしまったよ…。口の閉まりが悪すぎる…。でも、久々にこんな風に会話したかも。
「俺と仮の浮気相手が、いやらしいことしてんの想像してたんだろ」
「してないよ!そんなのっ!」
でも……浮気って、そういうことだよね…。ただ、会いに行くってだけじゃないんだよね。子供の恋愛じゃないわけだし。
「紫月…?」
「ちょっと……ヤダな……」
「なにがだよ」
「……吏仁が浮気相手とイチャイチャするの。って、吏仁…?」
吏仁は私が座ってたソファの横に来ると、やんわりと抱きしめてきた。壊れないように、優しく包み込むように。そして、一度離れると私と目を合わせた。
「俺は、紫月だけだから」
「吏仁…」