知らない貴方と、蜜月旅行
「あの…美味しいです…」
「そ。そいつはよかったな」
私が選んだのはツナマヨで、いつでも食べれるものなのに、人が買ってくれたってだけで、どうしてこんなに美味しく感じるんだろう。
だから素直に〝美味しい〟と伝えたのだけど、やっぱり彼は素っ気ない態度で。こういう人なんだろうな、と思うことにした。
食事も終わり、お手洗いを借りて、シャワーも浴びさせてもらった。お断りしても「いいから入れ」と、半ば無理矢理押し込められて、私って、そんなに臭かったのかな…と、すごく焦ってしまった。
自分が着ていた服に着替え、早めにこの家から出なきゃと思って、彼の前に立って頭を下げた。
「昨夜は拾っていただき、ありがとうございました」
「べつに。拾ったのは俺じゃねぇし」
あ…やっぱり、彼じゃないんだ。じゃあ、押し付けられたってこと!?なら、尚更早く出て行かないと…。
「と、とにかく助かりました。もうお酒は飲まないので、あんなことにはならないです。本当に、ありがとうございました」
深く頭を下げて、自分が持ってた鞄を持ち上げた。そして、再び頭を下げると、彼が一言私に言った。
「なぁ」
「…はい?」
「お前、行くとこあんの」
「え…」
「そ。そいつはよかったな」
私が選んだのはツナマヨで、いつでも食べれるものなのに、人が買ってくれたってだけで、どうしてこんなに美味しく感じるんだろう。
だから素直に〝美味しい〟と伝えたのだけど、やっぱり彼は素っ気ない態度で。こういう人なんだろうな、と思うことにした。
食事も終わり、お手洗いを借りて、シャワーも浴びさせてもらった。お断りしても「いいから入れ」と、半ば無理矢理押し込められて、私って、そんなに臭かったのかな…と、すごく焦ってしまった。
自分が着ていた服に着替え、早めにこの家から出なきゃと思って、彼の前に立って頭を下げた。
「昨夜は拾っていただき、ありがとうございました」
「べつに。拾ったのは俺じゃねぇし」
あ…やっぱり、彼じゃないんだ。じゃあ、押し付けられたってこと!?なら、尚更早く出て行かないと…。
「と、とにかく助かりました。もうお酒は飲まないので、あんなことにはならないです。本当に、ありがとうございました」
深く頭を下げて、自分が持ってた鞄を持ち上げた。そして、再び頭を下げると、彼が一言私に言った。
「なぁ」
「…はい?」
「お前、行くとこあんの」
「え…」