知らない貴方と、蜜月旅行
「一緒に来た男の人は、紫月のなに?」
腕を下ろした亮太に、吏仁のことを聞かれ、少し悩んだ…。正直に言うべきか、言わないべきか…。
「仮に付き合ってる人だとして…。紫月も、しっくりきてないんじゃない?」
「え?」
「だから、少ししか付き合ってない人と、何年も付き合ってきた俺。そんなの、考えなくても分かるでしょ?」
……亮太って、こんな奴だったっけ。いつから、変わってしまったの?本当に悪魔に取り憑かれたんじゃないの?
「……吏仁は、大切な人だよ。私が亮太に捨てられたあの日、たくさん話を聞いてくれたの」
正確には次の日だけど…。酔っ払って気付いたら朝だったなんて、言えない。
「話なんて、誰でも聞けるでしょ。紫月の体目当てだったかもしれないよ」
「それはないっ」
自分でも驚くくらい、大きめの声が出てしまった。体目当てだなんて、そんなのあり得ない。だって、だって……。
「私、拒否してるから」
「え?」
「亮太とのことが解決するまで、吏仁は待っててくれてる」
一度襲われかけたけど、でも私が嫌がったらやめてくれた。普通は、やめてなんてくれないよ。
腕を下ろした亮太に、吏仁のことを聞かれ、少し悩んだ…。正直に言うべきか、言わないべきか…。
「仮に付き合ってる人だとして…。紫月も、しっくりきてないんじゃない?」
「え?」
「だから、少ししか付き合ってない人と、何年も付き合ってきた俺。そんなの、考えなくても分かるでしょ?」
……亮太って、こんな奴だったっけ。いつから、変わってしまったの?本当に悪魔に取り憑かれたんじゃないの?
「……吏仁は、大切な人だよ。私が亮太に捨てられたあの日、たくさん話を聞いてくれたの」
正確には次の日だけど…。酔っ払って気付いたら朝だったなんて、言えない。
「話なんて、誰でも聞けるでしょ。紫月の体目当てだったかもしれないよ」
「それはないっ」
自分でも驚くくらい、大きめの声が出てしまった。体目当てだなんて、そんなのあり得ない。だって、だって……。
「私、拒否してるから」
「え?」
「亮太とのことが解決するまで、吏仁は待っててくれてる」
一度襲われかけたけど、でも私が嫌がったらやめてくれた。普通は、やめてなんてくれないよ。