知らない貴方と、蜜月旅行
そう言うと、ソッコー電話を切られてしまった。まさか迎えに来る…?吏仁って、そんな過保護だった?って、勘違いしたまま私がいなくなったんだから、驚いて当然だよね。
そして、歩くこと数分。ノロノロ歩く私に対し、少し小走りで走ってくる吏仁を見つけた。
「紫月!」
「あ、待って!触んないでっ、」
「あ?なんでだよ」
抱きしめてこようとしてきた吏仁を全力で拒否すると、思いきり眉間にシワを寄せた。だって、せっかく固定してもらったのに意味がなくなっちゃうもん。
「そんな怖い顔しないで?ちゃんと話すから」
「……分かった」
あ、なんか今の吏仁可愛い…。素直に言うこと聞いた…。でも言ったら怒りそうだから、私だけの秘密にしておこうかね。
「実はね、今病院に行ってきたの」
「は…?病院…?」
「……うん。実は、亮太と二人で話した時にね、寄りを戻さないかって言われたんだ」
「………」
「でね、断ったらココ、グーパンチされたの…」
「あ?」
は、初めて見たかも…。こんな鬼のような顔の吏仁…。私が悪いわけじゃないのに、怒られてる気分だよ…。
「そ、それでね。勝手に吏仁は勘違いしちゃうし、私痛かっただけなのに…。でも吏仁、車でどっか行っちゃったから、病院行こうと思って。そしたら、陽悟さんに会ったの」
「陽悟に?あー、あいつも今日休みだったか」
「それでね、私の異変に気付いた陽悟さんがね、病院紹介してくれたの」
「……悪かったな、なにも気付かなくてよ」
「そ、そういう意味で言ったんじゃないよ!」
不貞腐れたり、怒ったり…。こっちも対処するのに、大変だよ…。
そして、歩くこと数分。ノロノロ歩く私に対し、少し小走りで走ってくる吏仁を見つけた。
「紫月!」
「あ、待って!触んないでっ、」
「あ?なんでだよ」
抱きしめてこようとしてきた吏仁を全力で拒否すると、思いきり眉間にシワを寄せた。だって、せっかく固定してもらったのに意味がなくなっちゃうもん。
「そんな怖い顔しないで?ちゃんと話すから」
「……分かった」
あ、なんか今の吏仁可愛い…。素直に言うこと聞いた…。でも言ったら怒りそうだから、私だけの秘密にしておこうかね。
「実はね、今病院に行ってきたの」
「は…?病院…?」
「……うん。実は、亮太と二人で話した時にね、寄りを戻さないかって言われたんだ」
「………」
「でね、断ったらココ、グーパンチされたの…」
「あ?」
は、初めて見たかも…。こんな鬼のような顔の吏仁…。私が悪いわけじゃないのに、怒られてる気分だよ…。
「そ、それでね。勝手に吏仁は勘違いしちゃうし、私痛かっただけなのに…。でも吏仁、車でどっか行っちゃったから、病院行こうと思って。そしたら、陽悟さんに会ったの」
「陽悟に?あー、あいつも今日休みだったか」
「それでね、私の異変に気付いた陽悟さんがね、病院紹介してくれたの」
「……悪かったな、なにも気付かなくてよ」
「そ、そういう意味で言ったんじゃないよ!」
不貞腐れたり、怒ったり…。こっちも対処するのに、大変だよ…。