知らない貴方と、蜜月旅行
『りょ、うた…?ねぇっ、亮太っ!?嘘だ、嘘でしょ!?なんで、なんでいないの!?なんで、なにもないのよ!!』
気が狂いそうになった。今日の朝、普通に〝行ってきます〟〝行ってらっしゃい〟をして、その時の亮太は、いつもとなにも変わらなかった。
〝明日、楽しみだね〟なんて、言ったりして。普通の恋人同士の会話だった。なのに、亮太は私の前から消えた。
真っ暗な部屋に明かりを付ける。すると、意外にも眩しくて思わず目を細めた。そして、キッチンカウンターに一枚の紙を見つけると私は、それに縋り付くように紙を手にした。
そこに書かれてた言葉は、亮太の字で、たった一言〝ごめん〟と、書かれていた。
その瞬間、今まで我慢してきた涙がどっと溢れ、膝から崩れ落ち、亮太からの手紙をグシャグシャにしながら泣きまくった。
でも泣いてたからって亮太が帰って来るわけでもない。泣きながら、鞄に手を突っ込み携帯を取り出した。
そして履歴から亮太の名前を映し出すと、携帯を耳に押し当てた。……けれど、いつまでたっても亮太の声は聞こえてこなくて。
あぁ、もうダメなんだな。私が諦めなきゃダメなんだな。って、思うしかなかった。そう思うと涙も引っ込み、ただボーッとするしかなかった。
どれくらい、座り込んでいたかな。泣きすぎて目が痛くて、目の下の皮膚もカピカピになってた。鞄の中から手鏡を取り出し、自分の顔を覗き込むと、それはそれは、ひどい顔になっていた。
気が狂いそうになった。今日の朝、普通に〝行ってきます〟〝行ってらっしゃい〟をして、その時の亮太は、いつもとなにも変わらなかった。
〝明日、楽しみだね〟なんて、言ったりして。普通の恋人同士の会話だった。なのに、亮太は私の前から消えた。
真っ暗な部屋に明かりを付ける。すると、意外にも眩しくて思わず目を細めた。そして、キッチンカウンターに一枚の紙を見つけると私は、それに縋り付くように紙を手にした。
そこに書かれてた言葉は、亮太の字で、たった一言〝ごめん〟と、書かれていた。
その瞬間、今まで我慢してきた涙がどっと溢れ、膝から崩れ落ち、亮太からの手紙をグシャグシャにしながら泣きまくった。
でも泣いてたからって亮太が帰って来るわけでもない。泣きながら、鞄に手を突っ込み携帯を取り出した。
そして履歴から亮太の名前を映し出すと、携帯を耳に押し当てた。……けれど、いつまでたっても亮太の声は聞こえてこなくて。
あぁ、もうダメなんだな。私が諦めなきゃダメなんだな。って、思うしかなかった。そう思うと涙も引っ込み、ただボーッとするしかなかった。
どれくらい、座り込んでいたかな。泣きすぎて目が痛くて、目の下の皮膚もカピカピになってた。鞄の中から手鏡を取り出し、自分の顔を覗き込むと、それはそれは、ひどい顔になっていた。