知らない貴方と、蜜月旅行
「ちょっと待って、吏仁!」
「待たねぇよ。時間ねぇんだよ」
「いや、でもね?10着は多いし、8万だよ?考え直して、」
「ご一括で切らせていただきました」
「うん、ありがとう」
なんですとー!!お姉さん、私たちの会話聞こえてたでしょ?今ね、10着も多いんじゃないかって話をしてたじゃない!なのに、なんでカード切っちゃうかな!
「よし、じゃあ次行くぞ」
「……」
「なんだ、腹減ったのか?」
「違う」
「終わったら、うまいもん食いに行こうな」
もう、嫌だ。なんでこうなったの…。あぁ、元を辿れば私が飲みすぎたのが悪いんだ…。そしたら、こんな奴に捕まらなくて済んだのに…。
いや、違うか。亮太がいなくならなければ、こんなことにはならなかったんだ。これは、なんなのだろうか。
「よし、選んでこい」
「え、ここ……」
手を引かれるがままに連れて来られた場所。そこは、下着売り場だった。吏仁は目の前のベンチに座ると、長い足を組み「気に入ったもん、全部買ってこい」なんて、言った。
当然、そんなことはできるはずがない。「む、無理だよ…」そう、私が言うと困った顔を見せ、渋々立ち上がると下着売り場のお姉さんに声を掛けに行った。
「お姉さん、悪いんだけどさ、あいつの下着選んでやってくれない?優柔不断でさ、決められないみたいなんだよね」
「は、はい!かしこまりました」
勝手に優柔不断にしないでほしい。ていうか、いきなり男一人がズカズカ入ってったから、お姉さんビビってるよ…。ごめんね、お姉さん。
「待たねぇよ。時間ねぇんだよ」
「いや、でもね?10着は多いし、8万だよ?考え直して、」
「ご一括で切らせていただきました」
「うん、ありがとう」
なんですとー!!お姉さん、私たちの会話聞こえてたでしょ?今ね、10着も多いんじゃないかって話をしてたじゃない!なのに、なんでカード切っちゃうかな!
「よし、じゃあ次行くぞ」
「……」
「なんだ、腹減ったのか?」
「違う」
「終わったら、うまいもん食いに行こうな」
もう、嫌だ。なんでこうなったの…。あぁ、元を辿れば私が飲みすぎたのが悪いんだ…。そしたら、こんな奴に捕まらなくて済んだのに…。
いや、違うか。亮太がいなくならなければ、こんなことにはならなかったんだ。これは、なんなのだろうか。
「よし、選んでこい」
「え、ここ……」
手を引かれるがままに連れて来られた場所。そこは、下着売り場だった。吏仁は目の前のベンチに座ると、長い足を組み「気に入ったもん、全部買ってこい」なんて、言った。
当然、そんなことはできるはずがない。「む、無理だよ…」そう、私が言うと困った顔を見せ、渋々立ち上がると下着売り場のお姉さんに声を掛けに行った。
「お姉さん、悪いんだけどさ、あいつの下着選んでやってくれない?優柔不断でさ、決められないみたいなんだよね」
「は、はい!かしこまりました」
勝手に優柔不断にしないでほしい。ていうか、いきなり男一人がズカズカ入ってったから、お姉さんビビってるよ…。ごめんね、お姉さん。