知らない貴方と、蜜月旅行
ほら、木村さん不思議がってる!どうしてくれんのよ。そんな思いをたっぷりと含めて、吏仁を睨み付けた。すると、吏仁がとんでもないことを言い出した。
「驚きますよねぇ。こいつ、頭が昭和人間だから、結婚するまではダメだって、うるさくて」
「は?」
「だから今日の夜…な?」
「いや、」
「あらぁ〜!そうなんですねー!なんだか照れますねぇ!」
木村さん、勝手に照れないでぇ!てか、吏仁!なに言ってくれちゃってんのよ!!誰が昭和人間だって!?今日の夜とか、リアルすぎんでしょうが!
「お二人は、お付き合いされてどれくらいなんですか?」
「それは秘密で。多分、聞いたら引くと思うので」
「引くんですか?」
「えぇ。なぁ紫月、聞いたら引くよな?」
「え?……えぇ、多分」
そりゃ引くでしょうよ!出会って数日で結婚したんだから!吏仁のこと、ほとんどなにも知らないんですよー、木村さん!って、言うのを我慢して口を紡ぐ。
「すごく気になりますが、お二人だけの秘密を聞くわけにはいかないので我慢しますね」
「ははっ、すみません」
「いえいえ、こちらこそ色々聞いてしまって申し訳ありません」
……すごく和やかなムードですが、私は笑えませんよー?それより、とっととドレス決めちゃいませんかぁ?
「紫月」
「なに」
「んな、むくれんなよ。すげぇ、似合ってるよ。カワイイ」
「…っ!」
か、カワイイとか…。思ってもないくせに、言わないでほしい…。それに、むくれてなんかないし。
「あら、新婦さん照れちゃって!可愛らしいですね!」
「えぇ、すごく可愛い奴なんですよ」
「………」
「驚きますよねぇ。こいつ、頭が昭和人間だから、結婚するまではダメだって、うるさくて」
「は?」
「だから今日の夜…な?」
「いや、」
「あらぁ〜!そうなんですねー!なんだか照れますねぇ!」
木村さん、勝手に照れないでぇ!てか、吏仁!なに言ってくれちゃってんのよ!!誰が昭和人間だって!?今日の夜とか、リアルすぎんでしょうが!
「お二人は、お付き合いされてどれくらいなんですか?」
「それは秘密で。多分、聞いたら引くと思うので」
「引くんですか?」
「えぇ。なぁ紫月、聞いたら引くよな?」
「え?……えぇ、多分」
そりゃ引くでしょうよ!出会って数日で結婚したんだから!吏仁のこと、ほとんどなにも知らないんですよー、木村さん!って、言うのを我慢して口を紡ぐ。
「すごく気になりますが、お二人だけの秘密を聞くわけにはいかないので我慢しますね」
「ははっ、すみません」
「いえいえ、こちらこそ色々聞いてしまって申し訳ありません」
……すごく和やかなムードですが、私は笑えませんよー?それより、とっととドレス決めちゃいませんかぁ?
「紫月」
「なに」
「んな、むくれんなよ。すげぇ、似合ってるよ。カワイイ」
「…っ!」
か、カワイイとか…。思ってもないくせに、言わないでほしい…。それに、むくれてなんかないし。
「あら、新婦さん照れちゃって!可愛らしいですね!」
「えぇ、すごく可愛い奴なんですよ」
「………」