知らない貴方と、蜜月旅行
「吏仁っ…」
「んー?」
「私っ、亮太のこと、好きだった…!ううん、多分今でも好きっ。あの笑顔も声も、もう見れないんだ、聞けないんだ、と思ったらスゴく苦しいよ…!」
「あぁ」
「結婚しようって言ってくれたの!沖縄も行こうねって、そう言ってくれたの!」
「あぁ」
「なのに、どうして、亮太はいないの?!吏仁っ!ねぇ、どうしてっ!?」
吏仁に対して、ヒドイことを言っているのは自分でも分かっていた。分かっていたけど、感情を抑えることができなかった…。
「どうしてだろうな。こんなに純粋で、放っておけない、守ってやりたくなるくらいの女なのにな」
「吏仁…?」
「絶対、紫月を捨てたこと、あとから後悔するだろうな」
「ほんと…?後悔する日が来る…?」
吏仁が言うように、亮太が私を捨てたこと、後悔しちゃう時が来るのかな?なんであの時、振ったんだろう!って、亮太が思う時が来るのかな?心で、そう思っている私に吏仁は、鼻で笑うとこう言った。
「あぁ、来るさ。だってこんないい女、捨てたんだぞ?後悔しなかったら、ソイツはただのアホだな」
「そ、そんな…」
「もったいねぇことしたよなぁ。返してくれ!って、言われても返してやんねぇ。ま、お前がソイツのとこに行きたいのなら、話は別だが」
そう言うと今度は、私から体を離し、顔を近付けてきた。
「けど、ソイツんとこには行かせねぇ」
「え…?」
「俺しか見えなくさせてやる。俺なしじゃ生きていけなくさせてやるからさ」
「吏仁…」
「覚悟しとけよ?」
そう言って今度は強引なんかじゃない、ゆっくりと私の顔に近付き確認を取るかのように、目を合わせ、私が拒否しないのを見届けると切れ長の目が、一瞬細くなり、吏仁の一瞬の笑顔に心奪われたまま、二度目のキスをした。
さっきまで亮太のことで頭がいっぱいだったはずなのに、今は吏仁のことで、ほぼ脳が占めていた。
だけど、心の片隅には、また亮太みたいにいつかいなくなるんじゃないか…と、思う。籍は入れてるけど、いなくなるのは関係ないもん。籍を入れてようが入れてないようが、関係ない。
「んー?」
「私っ、亮太のこと、好きだった…!ううん、多分今でも好きっ。あの笑顔も声も、もう見れないんだ、聞けないんだ、と思ったらスゴく苦しいよ…!」
「あぁ」
「結婚しようって言ってくれたの!沖縄も行こうねって、そう言ってくれたの!」
「あぁ」
「なのに、どうして、亮太はいないの?!吏仁っ!ねぇ、どうしてっ!?」
吏仁に対して、ヒドイことを言っているのは自分でも分かっていた。分かっていたけど、感情を抑えることができなかった…。
「どうしてだろうな。こんなに純粋で、放っておけない、守ってやりたくなるくらいの女なのにな」
「吏仁…?」
「絶対、紫月を捨てたこと、あとから後悔するだろうな」
「ほんと…?後悔する日が来る…?」
吏仁が言うように、亮太が私を捨てたこと、後悔しちゃう時が来るのかな?なんであの時、振ったんだろう!って、亮太が思う時が来るのかな?心で、そう思っている私に吏仁は、鼻で笑うとこう言った。
「あぁ、来るさ。だってこんないい女、捨てたんだぞ?後悔しなかったら、ソイツはただのアホだな」
「そ、そんな…」
「もったいねぇことしたよなぁ。返してくれ!って、言われても返してやんねぇ。ま、お前がソイツのとこに行きたいのなら、話は別だが」
そう言うと今度は、私から体を離し、顔を近付けてきた。
「けど、ソイツんとこには行かせねぇ」
「え…?」
「俺しか見えなくさせてやる。俺なしじゃ生きていけなくさせてやるからさ」
「吏仁…」
「覚悟しとけよ?」
そう言って今度は強引なんかじゃない、ゆっくりと私の顔に近付き確認を取るかのように、目を合わせ、私が拒否しないのを見届けると切れ長の目が、一瞬細くなり、吏仁の一瞬の笑顔に心奪われたまま、二度目のキスをした。
さっきまで亮太のことで頭がいっぱいだったはずなのに、今は吏仁のことで、ほぼ脳が占めていた。
だけど、心の片隅には、また亮太みたいにいつかいなくなるんじゃないか…と、思う。籍は入れてるけど、いなくなるのは関係ないもん。籍を入れてようが入れてないようが、関係ない。