知らない貴方と、蜜月旅行
*新婚旅行、二日目です
眩しい朝の光がカーテンの隙間から差し、私はゆっくりと目を開けた。まだ目が完全に開かなくて、目を閉じたり開けたりを繰り返す。そんな中、隣に気配を感じて、ゆっくり振り向くと吏仁が寝息を立て、寝ていた。
昨日の言葉には驚いたけど、こうやって少しずつ彼を知っていけば、いずれ好きになるのかもしれない。まだやっぱり、亮太のことで胸が痛くなるから…。
「あんま見んな」
「え…?起きてた、の?」
ビックリした…。気持ち良さそうな寝息が聞こえてたから、ぐっすり寝てるものだと思ってたのに…。
「穴があくほど見られてれば、嫌でも起きる」
「べ、べつにそこまで見てなかったけどっ」
「嘘つけよ。昨日この唇にキスされたんだ、とか思ってみてたんだろ?」
「は、はぁっ!?そんなこと思うわけないでしょ!バカじゃないの!あー、もう絶対無理。やっぱり、好きになれな、わっ…?!」
〝好きになれない〟そう言おうとしたら、突然私を仰向けにした吏仁が跨ってきて、上から見下ろされた。突然のことに、頭が付いていかなかったけれど、吏仁の顔が近くにあって、思わず顔を横に背けた。
「紫月…」
吏仁が小さな声で、私を呼んだけど、私は振り向くことも、声を出すことも出来ずにいた。
「悪りぃ、悪ノリしすぎた」
そう言うと吏仁は、私から離れ、しばらくしてシャワーを流す水の音が聞こえてきた。
昨日の言葉には驚いたけど、こうやって少しずつ彼を知っていけば、いずれ好きになるのかもしれない。まだやっぱり、亮太のことで胸が痛くなるから…。
「あんま見んな」
「え…?起きてた、の?」
ビックリした…。気持ち良さそうな寝息が聞こえてたから、ぐっすり寝てるものだと思ってたのに…。
「穴があくほど見られてれば、嫌でも起きる」
「べ、べつにそこまで見てなかったけどっ」
「嘘つけよ。昨日この唇にキスされたんだ、とか思ってみてたんだろ?」
「は、はぁっ!?そんなこと思うわけないでしょ!バカじゃないの!あー、もう絶対無理。やっぱり、好きになれな、わっ…?!」
〝好きになれない〟そう言おうとしたら、突然私を仰向けにした吏仁が跨ってきて、上から見下ろされた。突然のことに、頭が付いていかなかったけれど、吏仁の顔が近くにあって、思わず顔を横に背けた。
「紫月…」
吏仁が小さな声で、私を呼んだけど、私は振り向くことも、声を出すことも出来ずにいた。
「悪りぃ、悪ノリしすぎた」
そう言うと吏仁は、私から離れ、しばらくしてシャワーを流す水の音が聞こえてきた。