Green eyed monster《悲しみに、こんにちは 例外編》
時刻は3時半。まだ日は明るい クリスマス。しかし、閑静な住宅街をこの時間に出歩く人は少ない。
だが、しかし……
「……何考えてるの?下に両親がいるのよ。」
母親は娘が連れてきた初めての彼氏に
特製の料理を振る舞おうと精を出していた。
そう、この部屋に入ってきた父以外の男は2人。だから、貴方は特別なのよ?
ハル君と同じくらい、特別なのよ?
「なんで、マフラーはあるんですか?」
入家 皐月が許可なく人のベットに上がる。
本当にこの部屋に入る男たちは
マナーを知らない。
「……入家君のネックレス、凄く気に入ってるよ。
でも、この部屋に無いのは別の理由があるの。わかった?」
言い方が悪かったのかもしれない。
私の子どもをあやすような態度が気に入らなかったのかもしれない。
「……なんで……なんで、あの男の匂いばかりさせて、俺の痕はつけないんですか?!
どうして、そんなに拒む?!」