お日さまの笑顔に導かれ
同じ
今日は日曜日。
冬夜が現れてからあたしは何だか元気になった気がする‥
だから心機一転、掃除でもしようかなって考えたら電話がかかってきた
"ピルルルル‥ピルルルル‥"
「はーい、」
「陽菜?‥今からどっかいかね?」
電話の相手は夏希ちゃん
「‥夏希ちゃんあたしの担任何だよ。見つかったらやばいじゃん」
「そんなこと言うなよー‥今日は部活も休みだからよー、暇なんだよ」
夏希ちゃんはテニス部の顧問。実は夏希ちゃんは頭も良くてスポーツ万能でその上ルックスも良いため、生徒からかなり人気。だからあたしと2人で居るとこなんか見られたら学校が有り得ないことになる。
「‥‥じゃあ家きて掃除手伝う?」
「それは勘弁」笑
「あはっ、じゃあねー」
「ちょっ‥お前っ‥今‥」
「え、何?」
「‥‥笑った?」
夏希ちゃん曰わく、太陽が死んでから自然と笑えてなかったみたい。
「よかったな」
夏希ちゃんはそう言ったけど何だか複雑な気分だった。
太陽のこと、忘れたい訳じゃないのに、心は時間が経つにつれてやっぱり気持ちは薄れていくんだなって‥‥