お日さまの笑顔に導かれ


夏希ちゃんが一緒に行こうか?って言ってくれたけど、あたしは考えたかったから1人で行くことにした。


外にでると春風が吹いていて桜が散っていた。


太陽、桜散ってる。きれいだね。


太陽を忘れずにこれからあたしはどうやって生きていくのかな?今は全然想像もつかないんだ。


「陽菜?」


「‥‥冬夜」


「どうした?」


「‥へ?」


桜を見ながら無意識に泣いてたみたいで、冬夜は心配そうに近づいてきた。


「何かあった?」


別に何かあった訳ではなく、ただ心に空いた穴が埋まらないだけ。太陽に逢いたいだけ


あたしはそっと首をふった

最近ずっとこらえきれない涙が流れ出て、自分すごい弱虫だなって思う

いい加減涙も枯れてほしい


「冬夜、どこ行くの?」


「あぁ‥練習のはずだったんだけど、ちょっとね」


「え?」


「ちょとそこらで話そうか」


公園のベンチに座って冬夜はまた話し始めた。
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