お日さまの笑顔に導かれ
変わってゆく存在

そのあと冬夜は買い物につき合ってくれて、家まで送ってくれた。


「ありがとう」


「おー、俺野球がんばっから。だから陽菜も頑張れよ!」


「うん!」


あたしは冬夜になら素直になれた。冬夜はあたしと同じ気持ちだからかな?




家に入ると夏希ちゃんが出てきた。


「‥今の片桐か?」


「うん、途中で会ったの」


「ふーん‥‥」


この時はあたしの中の変化にまだ気づいていなかった‥
そして夏希ちゃんの変化にも






「‥何、掃除すんの?」


「うん!」


「‥辞めたんじゃなかったの」


「‥‥夏希ちゃんがいったんじゃん」


あたしが掃除するっていったら夏希ちゃんがなんか怒ってる感じがし


「なつ、き‥ちゃん?」


そしたらいきなりあたしを抱きしめてソファに押し倒された。


「‥へ?」


「なんで、」


夏希ちゃんはそのままあたしの首に顔をうずめて何か呟いていた


「‥夏希ちゃん‥‥」


「なんで、俺じゃないんだ」


「‥‥‥え」


「俺じゃお前を救えない?」


あたしを救う‥‥?
< 18 / 63 >

この作品をシェア

pagetop