お日さまの笑顔に導かれ
バッテリー
「あぁ‥‥あいつから聞いた?」
「うん」
――――昨日の夜
「あ、居た」
冬夜はあのあと近くの公園に行った。そこの公園はあたしもよく太陽と行ったところだった。公園のとなりには小さな野球グランドがあって、小学生がよくあそんでる。
そこに太陽と冬夜と奏太でよく夜練習しに来たりしてたんだって。
「やっぱここだと思った」
「奏太‥」
「野球恋しくなった?それとも太陽か?」
冬夜曰わく奏太は強いらしい。どんなことにも耐えられる。そんなとこを尊敬してるらしいけど。
「‥‥はは、両方。陽菜のこと言えねぇわ。頑張るって約束したのに」
「太陽の彼女か‥‥」
冬夜は今の気持ちを奏太にぶつけちゃったんだって。情けねぇなんていってたけど、そんなこと誰だってあると思う。
「‥‥俺太陽が居なくなって、1回しか全力投球してねぇんだ」
「‥‥とれねぇのか、桜井」
「‥‥頑張ってくれてっけど」
桜井ってゆーのが太陽の変わりだったひと。
「‥‥よし、冬夜!投げろ全力で!」