お日さまの笑顔に導かれ


「俺、今思うと太陽と奏太に甘えてたな」


「頑張って、冬夜」


「おぅ、太陽の変わりに奏太と2人で陽菜に甲子園をプレゼントしてやる」


「はは!楽しみにしてるね」



頑張って、頑張って
本当にそう思えた


そのあと2人で教室にもどって授業を受けた。






あたしもそろそろ、太陽から卒業しなきゃいけないな。
そう思えたのは、冬夜があたしと同じ気持ちだったから。

この先あたしと太陽の道は交わることがない。途切れた太陽の道のとなりで立ち止まっている訳にもいかない。時間は止まってくれない。

あたしはあたしの人生を歩まなきゃいけないんだよね

太陽がいなくてもさ‥




ふと、窓の外を見上げるとキレイな青空が広がっていて、太陽の光が反射して眩しかった


きっと太陽はあたしを見守っててくれるよね
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