お日さまの笑顔に導かれ
そんな事を考えていたら自然と涙が溢れ出た
「たいよおー‥」
逢いたい、逢いたい、逢いたい
そんなことを願っても、叶わないことは充分過ぎるくらいわかってるのに‥
膝を抱えて座っていたらHR開始のチャイムがなった
「‥‥太陽、サボっていい?」
空を見上げて呟いた。かえってくるはずはないんだけどさ
「だーめ!」
はっ!って後ろを向くと長めの坊主を茶色く染めた髪の男の子がたっていた。
「あ、と‥え?」
「俺、ずーっとあそこにいたんだけど」
少年が指したところはあたしのところからは死角になって見えなかった。
ならばあたしと夏希ちゃんの会話も聞かれていたかと不安になったがその心配はいらなかった。
「まあ、今起きたんだけど」
「はあ‥」
「俺、片桐冬夜。3年」
「あ‥あたしは」
「杉谷陽菜、同じクラス」
「え!?」
片桐という人は、どうやらあたしをしっているらしい。
「太陽に話しかけるなんて変な女だな。」
「‥‥‥‥」
自分でもおかしいってわかってる。だけど今は、そうでもしなきゃこの場所にたっていられない
「っ‥‥‥」
そう思っていたそばから涙は意志とは結びつかず、流れ続けた
「わりっ!‥‥‥俺、中学んとき太陽と野球チームでバッテリー組んでたんだ」
驚いた。太陽は高校に入るまで野球のチームに入っていた結構有名なチームで、その中のキャッチャーだった。
この人が、太陽の相方?