お日さまの笑顔に導かれ
目を覚ますと奏太とあたしのベッドで寝ていた。
「あ、起きた」
奏太があたしのことをじっと見つめていた。
恥ずかしいから顔を隠した。
「奏太‥熱下がった‥?」
「おー‥なんかスッキリした」
「よかった‥」
そう目を瞑ったら奏太に抱きしめられた。
「ん‥?陽菜?」
「んー?」
「なんか熱くない?」
「え?」
奏太の手があたしの額にあてられる。
「ほら、熱い」
「えー‥‥」
「完璧うつったな」
「‥‥ふふっ」
「何笑ってんだよ」
「太陽とも、同じことしたなって思って」
何だか、あたしはよく風邪うつるなー。
「‥‥バカはよく風邪うつるんだよ!!」
「なっ!!?」
「‥‥‥ごめん、嘘」
「どうしたの奏太?」
「‥‥なんでもねーよ」
それからは何も話さなかった。奏太はあたしを抱きしめたまままた眠った。
あたしも熱があるからか、いつの間にか寝ていた。