お日さまの笑顔に導かれ

――――…‥


「陽菜」


「たい‥よ‥」


「陽菜」


「ん‥‥」


「陽菜」


「………かな、た?」


目を覚ますと奏太があたしの手を握っていた。


「うなされてた」


そう言ってタオルであたしの額を拭いた。


「…太陽いなくなっちゃった」


「へ?」


「太陽…あと、任せたって…あたし…おいて行かれた!!!」


泣きじゃくるあたしを奏太は包んで背中をさすってくれた。



「置いて、いかないで…独りに、しないで!!」


「陽菜!」


「太陽‥」


「陽菜!しっかりしろ!」


奏太があたしの肩をつかんで揺すった。
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