お日さまの笑顔に導かれ
彼氏
あたしは汗をかいたので、お風呂に入ることにした。
1人で湯船に浸かり、いろいろ考えた。
あたし、奏太の彼女なんだ。
あの夢で、太陽が奏太に頼むって言ってなかったら、きっと躊躇してたな。
太陽が気づかせてくれた。
お風呂からあがると、冬夜が来てた。
「お!陽菜!大丈夫か?」
「うん。大丈夫」
「今日は相談があって‥」
「話って?」
そう冬夜に聞き返すと奏太が会話に入ってきた。
「待った、陽菜頭かわかしてこいよ。風邪ぶり返す。」
「あ、うん」
あたしは二階にあがって自分の部屋で髪を乾かす。少ししたら奏太が入ってきて、乾かしてやるよって言われたから素直にドライヤーを渡した。
「冬夜の話って何かな?」
「んー?」
ドライヤーの音で会話が遮られる。
少ししてドライヤーの音が無くなったので、奏太のほうを向いた。
「‥‥ありがっ!」
ちゅ‥くちゅ‥
振り返ると同時に奏太がキスしてきた。
「ん!‥かな‥‥」
舌まではいってきて、止まないキスにただ身を任せるだけだった。
「ん‥ん‥‥っ!」
夢中になっているとドアの開く音がした。
「お前ら‥」
「冬夜‥」
あたしが呆然としてると、奏太が口を開いた。
「俺ら、付き合うことになったから。」
「‥‥ふーん」
「‥‥‥‥‥」
とりあいず部屋を出てリビングに移動して、話をすることにした。