お日さまの笑顔に導かれ
歩いている途中はなにもはなさなかった。どうやらこの人は意外と話さない静かな人らしい
「じゃ、またな!」
そう言って自分の席についた。
そのあと佐山先生が教室に来てHRをやった。
1時間目は体育でマラソンだった。もともと走るのは好きだったが、今日はサボればよかったと後悔した
男女合同でタイムをはかる。ピーと笛の合図と同時に走り出して少したったら、頭を打たれたような痛みが襲ってあたしは意識を手放した。
「いっ!‥っ」
目を覚ますと保健室でいきなり起きたから頭が痛くなった
「あ、起きた‥へーき?」
そこにはまた片桐冬夜がいた。
「あんた軽すぎ。ちゃんと食べろよ」
「‥食べてるもん」
「太陽だって心配で心配で見てられないってさ‥ほら」
窓から空を見上げると空は曇っていた。
「さて‥俺ダルいから帰るつもりなんだけど、一緒に帰る?」
「え?‥でも」
「てか帰るぞ!」
半ば無理矢理帰らされた。帰りたかったからよかったんだけどね。