お日さまの笑顔に導かれ


歩いている途中はなにもはなさなかった。どうやらこの人は意外と話さない静かな人らしい


「じゃ、またな!」


そう言って自分の席についた。

そのあと佐山先生が教室に来てHRをやった。


1時間目は体育でマラソンだった。もともと走るのは好きだったが、今日はサボればよかったと後悔した


男女合同でタイムをはかる。ピーと笛の合図と同時に走り出して少したったら、頭を打たれたような痛みが襲ってあたしは意識を手放した。



「いっ!‥っ」

目を覚ますと保健室でいきなり起きたから頭が痛くなった


「あ、起きた‥へーき?」


そこにはまた片桐冬夜がいた。

「あんた軽すぎ。ちゃんと食べろよ」


「‥食べてるもん」


「太陽だって心配で心配で見てられないってさ‥ほら」


窓から空を見上げると空は曇っていた。


「さて‥俺ダルいから帰るつもりなんだけど、一緒に帰る?」


「え?‥でも」


「てか帰るぞ!」


半ば無理矢理帰らされた。帰りたかったからよかったんだけどね。
< 9 / 63 >

この作品をシェア

pagetop