変人で最強の女と俺様
竜司side
俺は陽癒が言っていた輝突について一晩考えた


あれだけ考えても今もまだ答えは出てこずモヤモヤだけが残っている状態だ


何でこんなにもやもやすんだよ


そりゃあ、歌菜恵は正直に言うと世界中の誰よりも可愛いけど…


俺は友達としか…見てない…よな?


ん?今何で疑問系になった?


あれ?そもそも俺は歌菜恵の事になるとこんなに情緒不安定になるんだ?


他の奴なら全然しねぇのになぜ?


陽「ぅう〜ん…竜司おはよう。今日は珍しく早起きしたな。」


竜「いや、早起きじゃなくて寝てないだけだぜ」


陽「あっそ…珍しく早起きしたと思ったら寝てへんだけやったんやな。そっか、寝てないんか…寝て…ん?」


竜「…」


陽「……………ええーーーーー!もしかしてあれからずっと考え事してたんか?」


陽癒がビックリしてるから俺は何となく自慢げに言った


竜「おう!」


陽「何で自慢げな顔してんねん!違うやろ普通やったら欠伸して「そうだけど」みたいなこと言うんじゃないのか?」


竜「あぁ、そうか。じゃあ…」


陽「今やらんでいいねん!それで?どうや?考え事は解決できたか?」


竜「全然」


陽「はぁ!?今まで何しててん!?」


竜「考え事」


陽「ちょっ…おまっ、それはないやろ。いくら竜司がアホやからって…冗談にも程があるでハハハハハ」


俺こう見えても一応頭いいからな


まあいいや、そんなことよりも今は…


竜「俺真剣なんだけど…」


陽「えっ!嘘じゃないん?」


竜「おう」


陽「嘘やん!?そこまで来ると尊敬してしまうわ」


竜「まぁ、俺だからな。世界中のみんなは俺に尊敬してると思うぜ」


陽「……」


竜「…どうした?」


陽「竜司は一晩中考えてたら歌菜恵と同じで変人になるねんな。知らんかった…ボソ」


竜「それよりお前に聞きたいことがあんだけど…」


陽「ん?何や?」


竜「恋ってどうやったらなるんだ?」


陽「少しは近づいてきてるなボソ」


竜「えっ!?」


陽「いや、何でもない。恋って言ったら、好きな相手のことを想うと胸がモヤモヤしたり、他の女子と話してても何とも思わんのに好きな子と話すと守りたい気持ちになることやな」


相手のことを思うとモヤモヤ?


確かに今なってるな


守りたい気持ちは?


まぁ、確かに…


他の女に話しかけられてもうぜえけど、歌菜恵に話しかけられると守りたい気持ちはなるな


竜「けど、それは歌菜恵が危なっかしいだけであって好きっていう気持ちじゃねぇ!」


陽「もう気づいてるやろ!もう面倒くさいから正直に言うけど、お前は歌菜恵に惚れてるんや!」


竜「まさか…」


陽「じゃあ何で氷龍が歌菜恵を好きになっただけであんなに怒ってたん?」


竜「それは…」


あれ?何でだ?


陽「答えが出てこうへんかった時点で竜司は歌菜恵に恋してるってことや分かったか?」
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