変人で最強の女と俺様
歌「大丈夫?」


女「もう大丈夫よ。その…この前は卑怯なことしたりいじめたりして悪かったわね」


歌「もう過ぎたことだからいいよ」


そう言うとその女の子は少し笑った


美人さんが笑うと宝石のようにキラキラ輝くんだね


今の顔今までで一番綺麗だった


女「ねぇ、私のわがまま聞いてくれる?」


そう言ってまた笑う女の子


かわいいなぁ〜


歌「いいよ」


女「私と友達になってくれるかしら」


歌「えっ!?」


予想外の展開だった


まさか友達になるなんて思わなかったから


女「やっぱりいいよ…あなたをいじめたんだから当然断るに決まってるよね…ごめんなさいこんなこと聞いて悪かったわ。じゃあさよなら」


歌「誰も断るなんて言ってないよ」


女「…!!」


歌「まさか友達になってくれるなんて思わなかったよ。嬉しいありがとう」


嬉しさを隠すように


女「さ、最初からそう言えばいいのよ。焦ったじゃない!」


まさかのツンデレだったーーー!?


女「な、何よ。」


歌「いや別に。私の名前は…」


女「今更自己紹介しても名前ぐらい知ってるわよ」


歌「それは学校で使ってる名前。本名は西口 歌菜恵っていうの。宜しくね」


女「私の名前は香山 李梨。よろしく」


体育大会で男達が李梨って言ってたのはこの子だったんだ


いい名前だな〜


そう言えば私今まで


歌「女友達いなかったような…」


李「えっ!?」


歌「…?」


李「まさか男友達だけでやってきたの?」


歌「多分思いつく限りでは…じゃあ李梨が初めての友達だね」


李梨は私と真逆の方向を向いて言った


李「まっ、当然のことよね」


少し声が震えているのは気のせいなのだろうか…
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