変人で最強の女と俺様
あれから4日も立ったのにまだ南神がどこにいるのかがわからない


それさえわかれば、私は今からでも潰しに行くのに



「だめだ〜全っ然見つからないんだけど!あ"ぁ"ーイライラする!!!!!そうだ、久しぶりにさ歌菜恵歌聞かせてよ」


「いやだよ。」


「なんで、いいだろ」


「だって、わたし獄道出てから歌ってないからちゃんと歌えるかどうか…」


「大丈夫だって、それにここには俺しかいないんだから下手でも誰も責めねえって」


「いや、香兄がいるじゃん!」


「まあ、とにかく歌ったら俺も歌菜恵もストレス発散一石二鳥だろ。」


確かに


「じゃあ…」


─── ♪ ────


小さい頃あなたはいつも意地悪だった♪


けど私はあなたが嫌いになれなかった


あなたが少しだけだけど優しいから


このまま変わらずにいてほしい



あなたが誤解されやすい性格でも


私は知っているから


あなたが本当は優しいってことを


だから変わらないで


─── ♫ ────

「…」


「…」


「いや、なんか言ってよ。私が恥ずかしいじゃない」


「いや、歌菜恵前より上手くなったんじゃないのか?」


「そ、そう?」


「おう」


「ありがとう」


「それより、」


「どうしたの?」


「この動物どもどうにかしてくんねえかな」


「やーーー!!!!可愛い!!!!!!こっちおいでハムスターちゃん」



「いやそれネズミだから」


ネズミ?


「うえい!!!」


私は慌てて手を離した


「ネズミだったんだね」


「次歌う時はもっと別のところでやったほうがいいな」


「そうだね。」


その後また会話が広がって今日も南神の情報をつかむことができなかった


というか、いつも情報というより香兄と遊んで終わってる気がするのは気のせいかな?」


いや、気のせいじゃないよね
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