変人で最強の女と俺様
会いたい、俺は歌菜恵に会いたくてたまらない。


今も歌菜恵を思い続けている


ーーーー♪ーーーー


夢の中で聴こえた


なんだこの曲


どこかで聴いたことのある懐かしいメロディ


どこだ


あぁ、歌菜恵と出会った時に歌っていたメロディだ。


って!


俺は勢いよく体を起こした


まだそのメロディは聴こえてる


幻聴じゃなかった


あきらかにこれは


竜「歌菜恵!」


俺は音の聞こえるところまで、走った


その時見たんだ


あの転校生が葉っぱでそのメロディを奏でていたところを


あいつもしかして


歌菜恵…か?


いやいや、こいつと歌菜恵は顔が全然似てねぇ!


でも、眼鏡外したら美人だったとか

って、それ少女漫画じゃねぇか


さすがに現実にはいねぇし


よく考えてみれば、こいつの曲とあの電柱のやつの歌はどう聴いても一緒じゃねぇか


あいつの曲は自分で作った曲って言っていたからこんなかぶるはずがねぇんだよ!


歌菜恵がこいつらに教えたのか?


電柱のやつは暗くてあんまり姿が見えなかったけど、あの綺麗な声だけは今頭の中に響いてる


いつ帰ってきたんだ?


何で俺に言わなかったんだ?


俺はずっとお前を待ってたのに


俺は必死に走った


歌菜恵にあいたくて…


鳥達が音を奏でるところに集まっていく。


俺はそれさえも気づかずに無我夢中で走った


兎に角、俺は転校生のいる図書室へ向かおうとした時氷龍の声が聞こえた。


まさか…な、幻聴だ。


だって氷龍は女嫌いなんだぞ
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