プレゼント
なんか私、今すごい事聞いたような?


「美樹ちゃんに会いたいな~って思ったら、本当にいてビックリした。」
と、それは素敵な笑顔で言われ……。


ポーッと真っ赤になってしまい、あわあわしていると。



立ち上がった俊彰さんに、
「美樹ちゃん可愛い~」
と、ギュッと抱きしめられてしまい、私の思考は完全にストップしてしまった。


「ああああの……!!」
慌ててる私に、私の耳元で、俊彰さんが甘い声でささやいた。


「言ってたでしょ?もう遠慮しないよって。好きだよ、美樹ちゃん。」
えっ??


見上げた私の顔を見て。


「そんなに真っ赤な顔と潤んだ目で見られたら、我慢できなくなっちゃうな……」
と、私のおデコにチュッ……とキスをした。


カーッと更に赤くなる顔。
赤くなるけど……、全然イヤじゃなくて……。
コレって……?


「抵抗しないと、図にのるよ??」
イタズラっ子みたいに微笑む俊彰さんに。


「私……、元カレと別れたばかりですよ?」

「うん。」

「私、きっと重たいウザイ女ですよ?」

「うん。」

「それでも良いんですか?」

見上げて聞く私に。


俊彰さんが囁いた。
「愛の重さなら、負けないよ。美樹ちゃん慰めながら、早く別れて俺を見て~って、おまじないかけてたから(笑)」
笑いながら言う俊彰さんに。


「私も……、好き……みたいです……」
うつむきながら言うと。


クイッと顎をつかまれて、上を向かされると、俊彰さんが近づいてきた。


私は、ゆっくり目を閉じると、俊彰さんの唇が重なった。


すっ……と離れると。


「これから長年の片想いの分ぶつけてくから、覚悟しててね。」
そう私に微笑んだ。
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