プレゼント
休憩が終わった俊彰さんが、厨房に戻ってから。


私はスノードームを食べ終えると、スマホを取り出した。


このままズルズルしているのは、きっとお互いに良くない。


LINEを開くと、裕也の画面にする。


『今まで、ごめんね。
私と付き合ってくれて、ありがとう。
新しい彼女と、幸せに……。
さようなら。』


メッセージを送信してから、履歴を削除した。


ブロックもした。


電話番号・アドレスを着信拒否にしてから、削除した。


なぜだか、心がスッと軽くなった。


やっぱり私は、ヒドイ女だ。


付き合った時間は、とても楽しかった。


でも私では、もう癒やしてあげられない。


本当に新しい彼女さんと、幸せになってほしい。


席を立つと。


「来た時よりスッキリした顔してるね。元気でたみたいで良かったよ。明日からまた頑張ってくれよ?」


オーナーの茂樹さんが、笑いながら頭をナデナデしてきた。


なんだろう、みんな私を子供扱いしているのだろうか……。


まぁいいか。


「はい、また明日‼」
私も笑って、店を出る。


その後ろ姿を、俊彰さんが見ていたなんて知らずに……。


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