金曜日の恋奏曲(ラプソディ)
まず、長谷川琴子ちゃん。
なんといっても、極度の恥ずかしがり屋、優柔不断、周りを気にしてばっかり、でも好きな本に関しては鼻息荒い。
もうね、途中から作者の、恥ずかしがってる様子のボキャブラリーが底をつきました。
だって、何をしても顔赤くすんだもん。
でもこの子は、本当は芯が強い子です。
お喋りさんでもあります。
結構、譲らなかったりします。
そんな様子が伝わってれば作者は満足です。
そして、須藤悠太くん。
この子は、なんだか余裕そうでちょっと周りより大人な感じで…というのが琴子ちゃんから見た姿。
本当は、好きな子の前でカッコつけちゃうし、素直になれなかったり、意外にむっつりだったり(←)と、等身大の男の子です。
あとはあれね、ちょっとサド入ってるね。好きな子いじめちゃいたい系男子。
それから、なんていうか女の子の扱いに慣れてる感じがしますね。
そこはお姉様のご教育ということでひとつ。
須藤くんは、野いちごによくあるような、ちょっとご都合主義的な?いかにも女子の妄想みたいな?(言葉が悪かったらすみません)ヒーローにはしたくありませんでした。
けど、かっこよさもほしくて、だから女々しくなりすぎないように、しかし女子が欲しい部分は押さえて…と、なかなか、セリフ一つとっても気を使ったパーソンでした。
この作品で書きたかったことは、友達以上恋人未満の、初々しい恋心、でした。
目線が合うだけでドキドキドキドキなんて、なんて美味しい世界なんだ!
そのために、琴子ちゃんの気持ちを、丁寧に丁寧に書くことを気をつけました。
そして、琴子ちゃんの成長。
ここに特にスポットを当てたつもりでした。
まさに、一進一退というかね。
同じことで悩んだりしてるよね。
作者の物忘れが酷いんじゃないからね!
わざとだからね!
あとは、ちょっと琴子ちゃんがウブなのもあって、ところどころメルヘンチックというかポエミーですね。
これも、ちょっと妄想気味の乙女心を陶酔した(つもり)です。
作者がこういうの好きって言うのも…あるけどね!
でも、実際女の子なんて恋したらこんなもんだと思う。
生産性がないことで悶々と悩んだり、ちょっとヒロインぶってみちゃったり。
うん、二次元だけど、私はちょっとどこかに「リアル」を入れたかったんです。
ちょっと、「ありそうだな」みたいな。
また、このお話には、番外編というか裏話が沢山あります。
特に、須藤くん目線でのエピソードがめっちゃあります。
実は、当初須藤くん目線で書こうかと思ってたくらいなので。
それから例えば、里見先生の恋慕ですが、あの里見先生と琴子ちゃんの大ファンの作家さん、の編集者さんとのアレコレがあったりします。
サインはアレコレあってのものだったんですねー。
だけどどこがどうなったか、編集者さんの正体がその作家さんだったりしなかったりと、二次元的サービスがあったりなかったりです(なんのこっちゃ)。
そしてなんといっても、りっちゃんと渡辺くん。
この2人はエアラブで両思い後を示唆した内容が書きましたが。
本編では登場させられませんでしたが、この渡辺くんという子がまた面白くてねー!
作者はとても好きです。出てきてないけど。
彼はムードメーカーです。出てきてないけど。
須藤くんは否定していましたが、須藤くんと渡辺くんはまぁ親友なので、渡辺くんは『長谷川さん事情』を知ってる人間でもあります。
そのうち、4人で集まることもあるでしょう。
元々は、琴子ちゃんと須藤くんの2人で会うはずだったんだけど、お互いお節介な親友が行きたがっちゃって、でもお互い『付き添いが来る』ってことしか知らなくて、いざ対面したら、付き添い人同士「あーーー!」みたいなね。
美味しいね。
そんなのも、いつか書けたらいいなと思ってます。