手を繋ごう。



「……っ…み!」



「愛美っ!」



名前を呼ばれた気がして振り返った。



そこには息を切らせた淳がいた。



「つーか、走んの早すぎ!逃げられてるかと思うし!浮気の帰りですかー」



「……なんでわかっちゃうの?」



「はぁ!?マジで?」




「嘘だよ。」



そう答えると「なんだよっ?!」なんて言いながらも、安心した表情の淳が可愛くって、



笑えた。



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