君を振り向かせる方法
「私きーてない。」
「ごめん。言ってない」
結局今までのこと、準備室でのことを全て彩華にはなすこのになった私。
今の私は、恥ずかしさで顔が真っ赤になってると思う。
「嘘。全部知ってた」
「そうだよねっ………。
って、はい!?全部知ってた!?!?」
私の部屋でのんきにチョコを食べながらコクリと頷く彩華。
な、なんで……。
「いや、有名でしょ。青柳くんだっけ?それも結構人気だし、零だって……」
「わ、私?」
「いや、なんでもない。」
そう言ってまた一口。
パクリとチョコを口に放り込んだ彩華。
それすらも絵になって、ちょっとムカついた。
「私も、彩華ぐらい綺麗だったらもう一度振り向いてくれるのかな………?」
ポロリと私の口から出た言葉と同時に、彩華の手からポロリとチョコが転がり落ちる。
変なこと言っちゃったかな?
そう考えたとたんに恥ずかしくなって、目の前にあるオレンジジュースをストローで一気に飲み干す。
その間も彩華は唖然としていた。