君を振り向かせる方法
「まさか、予想が当たっちゃうなんて(笑)」
給食も食べ終わり、昼休み。
漢字ノートを必死にやる私の隣でゲラゲラ笑うこの女。
まじ、おこだわ。
「あっ、部活。部活あるからって言って逃げる!」
「無理でしょ、英語の担当ってバスケ部の顧問じゃん(笑)」
……そうだった、と肩を落とした私を彩華はこれでもかってくらい笑う。
本当に悪女役とかむいてるよ。
「まぁ、いい子だから補習ぐらい受けてやろーじゃないの」
「どの口が言うんだか」
席を立ち上がり、私を見下ろす彩華。
「な、なにさ」
もともと身長の高い彩華だから、余計に威圧感がある。
「零、頑張んなよ?」
力強く頷いた彩華だけど、全く意味がわからなかった。