キミとの帰り道


「ねぇ鈴。来週から期末テストとか、考えたくないんだけど〜〜。あたし、全っ然勉強してないし」

「あはは、私も。さすがに勉強しないとやばいよね」


12月に入り、2学期の期末テストが近づいてきたある日の放課後。


私は、下校するため祐奈ちゃんと一緒に昇降口へと向かって歩いていた。


「あっ、そうだ!あたし、今日担任に呼び出されてたんだった。ヤバ!忘れてた。ごめん、鈴。あたし職員室寄ってくから、先に帰ってて?」

「うん、分かった。じゃあ、またね」

「ほんとごめん、鈴〜」


何度も謝る祐奈ちゃんと別れ、私は1人、昇降口へと向かった。



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