愛のシナリオ
私への嫌がらせ
放課後
雨降り出して来た。
確かロッカーに置き傘があるからよかった。
あれ?
・・・ない。
どうして?
どうしよう・・・。
走って帰ったら・・・。
「亜衣傘ないの?」
「うん」
「俺の貸してあげる」
「でも・・・」
「大丈夫奏汰に入れてもらうから」
「ありがとう!」
今日の信也は優しいなぁー。
もしかして罠かもしれない。
傘も大丈夫かなぁ?
「秋乃さん〜なんで男物の傘さしてるの?」
「・・・」
「無視しないでよ!」
強く突き飛ばされた。
災厄。
傘借りたのに・・・。
ビショビショ。
災厄だ。
私傘を持って走り出した。
「待てよ!」
嫌がらせして来る人に待てて言われて待つ人なんていない。