堕ちてく音
そもそも私が雪斗を好きになったのは
入学式のときだった。
そう、恋愛小説でありがちな設定の
入学式で恋におちるやつ
ちょうど一年前の入学式
わたしは沢山の入学生が居る中
雪斗と隣の席だったんだ
サラサラヘアで茶髪の雪斗
目は二重でおおきくて
鼻は整形したかのように
綺麗に高く鼻筋が通る
そして香水のいい香り
そんな雪斗にみとれてたんだ
校長の長い話なんてこれっぽっちも
頭にはいらずただただみとれてた