〜あたしの彼は擬似彼氏〜



お昼の休憩時にみんなで海の家へ行った。






あたしと優香はかき氷を食べて

洋也とあっくんは焼きそばを食べていた。






「桐島くん、ちょっといい??」





いきなりのことでビックリしてる洋也。

声をかけてきたのは

洋也に気があるであろう林れいなちゃん。






なんで気があるのか分かったかとゆうと、

今更なんだけど、、、




あっくんと優香と洋也、そしてれいなちゃん

全員同じ中学なのね。




だからあっくんと優香は中3のときから

付き合い始めたらしいんだけど。





で、優香にれいなちゃんがずっと

中学のときから洋也のこと好きなことを

聞いたことがあったの。





まあ今も好きなのかは分かんないけど。

てゆうか洋也とれいなちゃんが

喋ってるとこなんて見たことないから

あたしはその話自体あんまり信じてない。






「林、どうした?」




「ここじゃなくてあっちで

2人で喋りたいんだけど、、、。」







はいはいはい。なにこれなにこれ。

あたしの前で話せないと、、、。




ふざけんじゃないわよ。って感じですよ。




まあでもそんなん思ってたら

可愛くないですもんね。





「洋也、行ってきなよ。」




「え、ちょ、華蓮?」




「いいの、いいの。洋也、行ったげて。」







「いや、林となに話すの。

俺今こっから動きたくねーんだよね。

てかここで話したらいいじゃん。」







そういってほんとにだるそうにしてる洋也。

ちょっと話すくらい行ってあげなよ。





まあその後なに話したのか問い詰めるけど(笑)

なんて考えていると





「桐島くんひどいよ。

いっつも華蓮ちゃんばっかり。






、、、、、、あたしなんか華蓮ちゃんが

桐島くんのこと好きになった時より

ずっと前から桐島くんのこと

好きだったのに!!!!!!!!」








静まり返る、海の家。

大声で泣きながら叫ぶれいなちゃんの

声が妙に響いた。








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