〜あたしの彼は擬似彼氏〜
ちょっと海ここで眺めてから戻ろっと。
そう思って座って海を眺めていると
「かーれーんっ!」
「洋也!なんでいるの?」
洋也はあたしの横に座って
「さっきの華蓮。かっこよかった。
つーかさ、
俺ってあんなに華蓮に
思われるようになったんだな!!!」
ってニヒニヒしてる洋也。
「いやー華蓮も走ってっちゃうしさー。
追いかけてったら嬉しいことばっか
言っちゃってるしさー。
参っちゃったよ。ほんと。きゃは!」
「きゃは!じゃねーよ。
さっきの全部撤回でー。」
「は?ふざけんなよー!!」
って言いながらこちょこちょしてくる洋也。
「でもさ、ほんといい子だったね
れいなちゃん。」
あたしがそう言うと
「うん。早く幸せなってほしいな。」
そう静かに洋也はつぶやいた。