〜あたしの彼は擬似彼氏〜
やっと会場に着いた。
洋也といろんな屋台を回って
同じ学校の子達にもちらほら会ったりしてると
花火の打ち上がる時間帯が迫ってきた。
「華蓮、こっち。」
そう言いながら洋也はあたしの手を引く。
人が少ない森の中をずんずん進んでいくと
ちょっとした丘に着いた。
「ここ、地元の連れにこないだ
聞いたんだけど1番花火綺麗に見える
穴場スポットらしいんだよ。」
あたしはわざわざ聞いていてくれたことが
嬉しくて嬉しくて
「楽しみだね!」
あたしがそう言うとおう!と
微笑む洋也。
その時
本当に綺麗な花火が打ち上がった。
「きれい、、、、、、、。」
あたしは花火に圧倒されて
そう呟くと
「華蓮。」
ん?と言いながらあたしは洋也の方を向いた。
すると頭の後ろに洋也の手が
触れて
あたしのファーストキスだった。
あたしはどんどん血の気が
顔にのぼっていくのがわかった。
「華蓮?」
多分あたし今すっごいポカーンとしてる。
「、、、や、、、あの。」
「え?初めてじゃねーよな?」
「、、、は、、じめて、、、です。」
すると洋也は目をキラキラと光らせて
「まじで!!?
俺が華蓮の初めて?
やばいわ、超嬉しい!」
あたしも嬉しいよ。
「初めてが洋也でよかった。」
そう照れながらあたしが言うと
「華蓮、好きだよ。」
洋也はそう言って
もう一度あたしにキスをした。