〜あたしの彼は擬似彼氏〜





肌寒くなってきた頃。



あたしは優香と街へ遊びに出ていた。

休憩がてら

ビルの2階にあるオシャレなカフェへと入った。





あたしたちは外が見渡せる席へと座り

ひたすら2人でガールズトーク。




優香といると話が本当に止まらない。

たくさん笑いながら話していると






「ちょ、ねぇ、華蓮、あれ。」





いきなり優香がすっごい身を乗り出しながら

外を指さしている。







なんだろ、、、と思い

窓の外を見るとそこには

あたしの知らない女の子と一緒に

笑いながら歩いている洋也の姿があった。








え、なにあれ。

今日バイトだって言ってたよね?






しかも洋也超楽しそうだし。






「桐島今日バイトって言ってなかった?」




そう優香もあたしに聞いてきた。





「うん、、、。言ってた。
なんの嘘だろうね、、、ははは」





あたしは乾いた笑い方しか出来なかった。

急激に気分が落ちてしまったあたしは






「ちょっと優香今日ごめん。帰りたいかも。」







あたしがそう言うと優香は

うん、帰ろうと言ってくれた。






優香は家まで送るってずっと言ってくれたけど

あたしは1人で大丈夫と言って

家までぼーっとしながら帰った。






どうやって帰ってきたのか

さっぱり記憶がない。







洋也、、、なんで、、、、、。






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