〜あたしの彼は擬似彼氏〜
この日も優香と2人で帰ることになっていた。
少し歩いていると
洋也の後ろ姿が見えた。
その横にいたのは違う高校の制服を
着ている女の子。それはあの日、
洋也と一緒に歩いていた女の子だった。
楽しそうな2人なんて見たくないのに。
あたしは知らない間に涙が出ていた。
優香はずっと背中をさすってくれていた。
「優香、あたし、、疲れ、ちゃっ、、、た」
あたしがそう言うと優香は
うん大丈夫だよと
言いながら抱きしめてくれた。