〜あたしの彼は擬似彼氏〜
そんなある日
いつものように洋也とやいやい言いながら
家に帰ろうとしていたときだった。
門のところで女子たちの
すごい人だかりが出来ていた。
「見て、洋也。誰かに騒いでるっぽいよ。」
「ほんとだな。そいつも大変だな〜。」
毎日のように女子たちに追っかけられていた
洋也はその気持ちが痛いほど分かるんだろう。
すっごい嫌そうな顔であたしに言ってきた。
「どんな人か見てみよーよー!」
すると洋也はムスッとした顔で
「なに他の男に興味出してんだよ。」
また拗ねてるよ、この人。かわいいなぁ。
って思いながらあたしが
「嘘だよ。帰ろう?」
って言うと2人で歩き出した。
「おい!華蓮!!!!!」