会社の守護者
「君は確か…警備員の森ちゃんだっけ?」

「森角です」

「うん。森ちゃん。何?」

「その女性から手をどけて下さい」

「どうして?」

「セクハラですよね? その女性が迷惑してます」

「セクハラ? 玉ちゃん、迷惑してたの?」

「いえ、別に迷惑なんて……」

「してるんです!!! 早く手をどけて下さい!!!」

「分かったよ…」

左肩に置いていた手を八坂部長がどける。

「これでいいかい?」

「はい。それと、この女性にはもう二度と触れないで下さい。
もし、触れたらセクハラしてると社長に報告しますから」

なっ……。

「何言ってるんですか!!!」

「それは困るな…。
分かった。玉ちゃんにはもう二度と触れないよ」

「はい。そうして下さい」

「ちょっと待ってください。あなたにそんな言う権利…」

「あるだろう」

「あのね……」





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