あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
フランス留学のことを小林さんは二人で考えようと言ってくれた。『別れない』と言ってくれた小林さんは私を待つと言ってくれるかもしれない。でも、そんな言葉に甘えていいわけでない。
眠れない夜を過ごし、私はいつものように駅からいつもの電車に乗った。いくら自分の中で色々考えたとしても朝は来る。私と小林さんにとって何が一番いいのだろうか?
普段通りに駅に行き、いつもの電車に乗る。そして、いつもと一緒の時間に研究室に入った。
「おはようございます。昨日はご馳走様でした」
「ああ。パソコンの打ち込みが溜まっているから、午前中はそれをしてくれ」
「はい」
パソコンの打ち込みは助かる。何か話すと止まったはずの涙腺が決壊してしまいそうだった。ただ、今は何も考えずに…パソコンを打ち込むことだけを考える。それが今の私には一番だった。
「そろそろ休んだらどうだ?」
気付くと時間だけは過ぎていた。手元のパソコンの打ち込みは殆ど終わりに近づいている。研究結果を打ち込むだけの作業は今の私には一番向いている。これが考察しないといけなかったらきっと私は答えを出すどころか思考の中で迷うだろう。
「コーヒー飲んできます」
「ああ、ゆっくりいいぞ」
「中垣先輩のコーヒーも買ってきましょうか?」
「俺は何でもいいから、研究室にあるのでいい」
眠れない夜を過ごし、私はいつものように駅からいつもの電車に乗った。いくら自分の中で色々考えたとしても朝は来る。私と小林さんにとって何が一番いいのだろうか?
普段通りに駅に行き、いつもの電車に乗る。そして、いつもと一緒の時間に研究室に入った。
「おはようございます。昨日はご馳走様でした」
「ああ。パソコンの打ち込みが溜まっているから、午前中はそれをしてくれ」
「はい」
パソコンの打ち込みは助かる。何か話すと止まったはずの涙腺が決壊してしまいそうだった。ただ、今は何も考えずに…パソコンを打ち込むことだけを考える。それが今の私には一番だった。
「そろそろ休んだらどうだ?」
気付くと時間だけは過ぎていた。手元のパソコンの打ち込みは殆ど終わりに近づいている。研究結果を打ち込むだけの作業は今の私には一番向いている。これが考察しないといけなかったらきっと私は答えを出すどころか思考の中で迷うだろう。
「コーヒー飲んできます」
「ああ、ゆっくりいいぞ」
「中垣先輩のコーヒーも買ってきましょうか?」
「俺は何でもいいから、研究室にあるのでいい」