あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
「よかった」
このままずっと小林さんの傍に居たいと思ってしまった。自分がフランスに行くと決めたのに…。決めたことなのに心が揺らいでいく。私の視線の先には今日海で貰ったばかりの指輪があり、暗い寝室でも微かな光と集めて光っていた。
「小林さん」
「ん?」
「好きです」
「俺も。でも、俺が思った以上に美羽ちゃんは甘えん坊だね。」
私は自分のことを自分で決めてきた。大学に入る時も仕事を始める時も…。一人で生きていくつもりだったから自分のことは全部自分でしていこうと思っていた。なのに、小林さんといる時の私は自分で驚くくらいに小林さんに甘えている。
「嫌ですか?」
「なんで嫌だと思うの?最高に嬉しいよ。これからもいっぱい甘えて欲しい」
そういって小林さんはニッコリと笑ったそして、私の身体をフッと抱きしめたのだった。
二人でベッドから起きると一緒に近くのスーパーに買い物に行くことにした。私はそうでもなかったけど、小林さんのお腹が限界に近かったようだ。私は借りていた小林さんの服から自分の服へと着替え、小林さんも着替えを済ませた。
「美羽ちゃん。寝癖がついている」
そう言いながら、小林さんは私の髪を撫で、ゆっくりと指を通す。サラサラと零れる髪の感触を楽しむかのように小林さんは私の髪に指を通すのだった。
これが婚約者としての距離なのだろうか?
絶対に午前中の小林さんと今の小林さんとでは違う。恥ずかしいけど嫌じゃなくて…。
「恥ずかしいです。あんまり見ないでください」
「婚約者の特権」
小林さんは私をキュッと抱き寄せたのだった。
このままずっと小林さんの傍に居たいと思ってしまった。自分がフランスに行くと決めたのに…。決めたことなのに心が揺らいでいく。私の視線の先には今日海で貰ったばかりの指輪があり、暗い寝室でも微かな光と集めて光っていた。
「小林さん」
「ん?」
「好きです」
「俺も。でも、俺が思った以上に美羽ちゃんは甘えん坊だね。」
私は自分のことを自分で決めてきた。大学に入る時も仕事を始める時も…。一人で生きていくつもりだったから自分のことは全部自分でしていこうと思っていた。なのに、小林さんといる時の私は自分で驚くくらいに小林さんに甘えている。
「嫌ですか?」
「なんで嫌だと思うの?最高に嬉しいよ。これからもいっぱい甘えて欲しい」
そういって小林さんはニッコリと笑ったそして、私の身体をフッと抱きしめたのだった。
二人でベッドから起きると一緒に近くのスーパーに買い物に行くことにした。私はそうでもなかったけど、小林さんのお腹が限界に近かったようだ。私は借りていた小林さんの服から自分の服へと着替え、小林さんも着替えを済ませた。
「美羽ちゃん。寝癖がついている」
そう言いながら、小林さんは私の髪を撫で、ゆっくりと指を通す。サラサラと零れる髪の感触を楽しむかのように小林さんは私の髪に指を通すのだった。
これが婚約者としての距離なのだろうか?
絶対に午前中の小林さんと今の小林さんとでは違う。恥ずかしいけど嫌じゃなくて…。
「恥ずかしいです。あんまり見ないでください」
「婚約者の特権」
小林さんは私をキュッと抱き寄せたのだった。