あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
小林さんの掠れた男の人の声に胸の奥が震える。私の中に宿った熱も徐々に膨らみつつあり、収まる気配はない。私も…もっと奥深くまで小林さんを感じたかった。美羽ちゃんではなく『美羽』と呼ばれた声にどうしようもないくらいに愛しさが溢れてくる。恥ずかしいのに、とっても恥ずかしいのに…。私は小林さんの首に自分の腕を回した。
『抱いてください』
その言葉が私には恥ずかしくて言えなかった。
恋をして、こんなにも小林さんを私は欲しがっている。でも、それを上手く言葉で出来る訳でもない私は小林さんを見つめることしか出来ない。
もっと少しでも傍に行きたかった。
言えない言葉だったけど、小林さんには通じたみたいでもう一度私の唇に自分の唇を重ねると、ゆっくりと私の着ている部屋着のボタンに指を掛ける。
そして、甘い吐息と共に首筋に唇を這わせるのだった。
私の寝室のベッドの周りには脱いだままの私の服と小林さんの服が折り重なるように無造作に落ちている。何度も揺り動かされる身体を抱き寄せ、肌に熱と汗を纏わせ、私は優しく、そして激しく小林さんに抱かれた。
これが愛なのだと小林さんは教えてくれた。
そして、私は生まれたままの姿で小林さんの腕の中、甘い声を響かせ続け、小林さんの腕の中、夜の帳が空けるまで過ごしたのだった。
『抱いてください』
その言葉が私には恥ずかしくて言えなかった。
恋をして、こんなにも小林さんを私は欲しがっている。でも、それを上手く言葉で出来る訳でもない私は小林さんを見つめることしか出来ない。
もっと少しでも傍に行きたかった。
言えない言葉だったけど、小林さんには通じたみたいでもう一度私の唇に自分の唇を重ねると、ゆっくりと私の着ている部屋着のボタンに指を掛ける。
そして、甘い吐息と共に首筋に唇を這わせるのだった。
私の寝室のベッドの周りには脱いだままの私の服と小林さんの服が折り重なるように無造作に落ちている。何度も揺り動かされる身体を抱き寄せ、肌に熱と汗を纏わせ、私は優しく、そして激しく小林さんに抱かれた。
これが愛なのだと小林さんは教えてくれた。
そして、私は生まれたままの姿で小林さんの腕の中、甘い声を響かせ続け、小林さんの腕の中、夜の帳が空けるまで過ごしたのだった。