あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
どうにか身支度を終らせてリビングに戻るとそこにはコーヒーの香りが漂っていた。キッチンには小林さんの姿があって…。用意してくれたのだとわかる。視線が絡むと小林さんはにこっと笑った。
「勝手にキッチン借りた。一緒にコーヒーくらい飲みたい」
時間は七時四十五分を少し過ぎたくらいの時間でもう小林さんは出ないといけない時間なのに、マグカップにコーヒーを注ぐ。キッチンを借りるとか借りないとかではなくて…遅刻しそうなのに妙に余裕を感じた。確かに私とは違って今でもすぐに仕事に行けそうな出で立ちではあるけど、それにしても間に合うのだろうか?
「用意。早いんですね」
「うん。男ってそんなに時間は掛からないんだよ。顔を洗って髭剃って…服を着替えればね」
「時間大丈夫ですか?」
「うん。俺一人なら、十分間に合う。駅まで走れば問題ない。美羽ちゃんはまだ間に合うでしょ」
確かに小林さんの言うとおり私の乗る電車は一本後でも大丈夫だった。でも、今日は一緒に行きたいと思う。
「すぐに着替えてきます。一緒に行きたいから待ってて」
私は小林さんの言葉を聞かずに寝室に飛び込んだ。そして、着替えを済ませるとリビングに行く。小林さんも用意に時間は掛からないかもしれないけど、私もそんなに念入りに化粧をするタイプではないから用意も早い。
いつも通りの姿の私がそこにはいたのだった。
「勝手にキッチン借りた。一緒にコーヒーくらい飲みたい」
時間は七時四十五分を少し過ぎたくらいの時間でもう小林さんは出ないといけない時間なのに、マグカップにコーヒーを注ぐ。キッチンを借りるとか借りないとかではなくて…遅刻しそうなのに妙に余裕を感じた。確かに私とは違って今でもすぐに仕事に行けそうな出で立ちではあるけど、それにしても間に合うのだろうか?
「用意。早いんですね」
「うん。男ってそんなに時間は掛からないんだよ。顔を洗って髭剃って…服を着替えればね」
「時間大丈夫ですか?」
「うん。俺一人なら、十分間に合う。駅まで走れば問題ない。美羽ちゃんはまだ間に合うでしょ」
確かに小林さんの言うとおり私の乗る電車は一本後でも大丈夫だった。でも、今日は一緒に行きたいと思う。
「すぐに着替えてきます。一緒に行きたいから待ってて」
私は小林さんの言葉を聞かずに寝室に飛び込んだ。そして、着替えを済ませるとリビングに行く。小林さんも用意に時間は掛からないかもしれないけど、私もそんなに念入りに化粧をするタイプではないから用意も早い。
いつも通りの姿の私がそこにはいたのだった。