あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
リビングに居た小林さんはマグカップに入ったコーヒーを飲みながら私の方を見て、ドキッとするような微笑みを浮かべた。そんなに甘い表情で見つめられるなら可愛い服を着ればよかったと思う。
「美羽ちゃん。準備出来たの?早いね」
「コーヒーも飲みたいし、一緒に駅まで行きたいし」
そんな自分の気持ちが零れ落ちる。前はこんなに自分の気持ちを言葉にすることなんか出来なかったのに、いつも自然体の小林さんだから私も素直になる。
「じゃ、少しだけ急いでコーヒー飲んで。少しだけ駅まで歩こうか」
ホンの少しの時間だったと思う。それでも話しながら一緒に過ごした時間は愛しかった。こんな幸せな朝を何度も過ごせないと分かっているからこその愛しさだと私は思う。
フランスに行くと決めたのだから…こんな時間をもっと大事にしたいと思う。
駅までは少し早足で、そして、小林さんと手を繋いで歩く。少し早く歩く小林さんと手を繋ぎ駅まで辿りついた時には少し息が切れていて…。でも、ホッともした。小林さんの乗らないと、遅刻してしまう電車に乗ることができたのだった。そして、研究所の最寄の駅まで小林さんの逞しい腕に守られながら時間を過ごす。
「今日も忙しい?」
そんな小林さんの言葉に頷くと…小林さんも小さな溜め息と共に私の耳元に言葉を零す。
「俺も…。でも、今日は朝から美羽ちゃんの顔を見れたから頑張れそう」
「美羽ちゃん。準備出来たの?早いね」
「コーヒーも飲みたいし、一緒に駅まで行きたいし」
そんな自分の気持ちが零れ落ちる。前はこんなに自分の気持ちを言葉にすることなんか出来なかったのに、いつも自然体の小林さんだから私も素直になる。
「じゃ、少しだけ急いでコーヒー飲んで。少しだけ駅まで歩こうか」
ホンの少しの時間だったと思う。それでも話しながら一緒に過ごした時間は愛しかった。こんな幸せな朝を何度も過ごせないと分かっているからこその愛しさだと私は思う。
フランスに行くと決めたのだから…こんな時間をもっと大事にしたいと思う。
駅までは少し早足で、そして、小林さんと手を繋いで歩く。少し早く歩く小林さんと手を繋ぎ駅まで辿りついた時には少し息が切れていて…。でも、ホッともした。小林さんの乗らないと、遅刻してしまう電車に乗ることができたのだった。そして、研究所の最寄の駅まで小林さんの逞しい腕に守られながら時間を過ごす。
「今日も忙しい?」
そんな小林さんの言葉に頷くと…小林さんも小さな溜め息と共に私の耳元に言葉を零す。
「俺も…。でも、今日は朝から美羽ちゃんの顔を見れたから頑張れそう」