あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
「一緒でいいの?」
「一緒と言うよりはキャルさんの好きなものを食べてみたいと思って」
「不味かったら?」
「今度は別の物を頼む」
キャルさんは私の言葉が面白かったのか、クスクス笑いだした。そして、ニッコリと笑うと、私の頬を指で突く。
「期待していいわよ。私、味には煩いから」
さらっと用意されたトレーの上に、エスプレッソとクロワッサンサンドが載せられた。そして、そのトレーを持ってキャルさんは窓際の空いた席に座ったのだった。その慣れた雰囲気に私はドキドキしてしまう。日本に居る時は自分の部屋で食事をしてからの出勤でこんな風に朝からカフェでの食事なんか慣れない。
目の前のカフェオレは私の好み。可愛らしいカップは緊張した気持ちを少しだけ穏やかにしてくれる。キャルさんはエスプレッソをブラックでとても美味しそうに口をつける。その洗練された姿に私はまたドキドキした。薫り高いエスプレッソ。そして、それを味に優しさを足したカフェオレに私は口をつけた。
「美味しい」
「でしょ。私もお気に入りなの。サンドも食べてみて、これも私のお気に入りなの」
そう言うとキャルさんは自分のクロワッサンサンドを遠慮なくかぶりついたのだった。綺麗な顔なのに、かぶりついた途端に顔を緩めて、幸せそうに微笑んだ。
「やっぱり美味しい」
私も同じようにかぶりつくと、クロワッサンのサクッとした歯応え、鼻を抜けるようなバターの香り、挟んであるハムの味もチーズの味も…とっても私の好みだった。
「一緒と言うよりはキャルさんの好きなものを食べてみたいと思って」
「不味かったら?」
「今度は別の物を頼む」
キャルさんは私の言葉が面白かったのか、クスクス笑いだした。そして、ニッコリと笑うと、私の頬を指で突く。
「期待していいわよ。私、味には煩いから」
さらっと用意されたトレーの上に、エスプレッソとクロワッサンサンドが載せられた。そして、そのトレーを持ってキャルさんは窓際の空いた席に座ったのだった。その慣れた雰囲気に私はドキドキしてしまう。日本に居る時は自分の部屋で食事をしてからの出勤でこんな風に朝からカフェでの食事なんか慣れない。
目の前のカフェオレは私の好み。可愛らしいカップは緊張した気持ちを少しだけ穏やかにしてくれる。キャルさんはエスプレッソをブラックでとても美味しそうに口をつける。その洗練された姿に私はまたドキドキした。薫り高いエスプレッソ。そして、それを味に優しさを足したカフェオレに私は口をつけた。
「美味しい」
「でしょ。私もお気に入りなの。サンドも食べてみて、これも私のお気に入りなの」
そう言うとキャルさんは自分のクロワッサンサンドを遠慮なくかぶりついたのだった。綺麗な顔なのに、かぶりついた途端に顔を緩めて、幸せそうに微笑んだ。
「やっぱり美味しい」
私も同じようにかぶりつくと、クロワッサンのサクッとした歯応え、鼻を抜けるようなバターの香り、挟んであるハムの味もチーズの味も…とっても私の好みだった。