あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
キャルさんに連れられて行ったのはまさしく公園で、そのベンチに二人で並んで座った。手渡されたサンドイッチには美味しそうなハムと卵、そして、トマトやレタス等の新鮮な野菜がたくさん挟まれている。そのボリュームは自分の胃に収まるのかと心配になるほどだった。
「美味しそうです。あの、これ払います」
「今日だけは私の奢り。さ、ここのサンドは本当に美味しいの。さっさと食べましょ。そして、少しゆっくりとしてから研究所に戻らないと」
そういうと、キャルさんは綺麗な顔には似合わないくらいの大きな口を開けてサンドイッチにかぶりつく。そして、くぅーっと味を噛み締めるような声を出したのだった。
「あー。なんて美味しいの。
このハムと野菜の間にさりげなく挟まれたブラックオリーブが堪らないわ。なくても美味しいのに、たったこれだけでなんでこんなにランクアップするのかしら」
確かに美味しい。ブラックオリーブの風味が口の中で自己主張している。ブラックオリーブは普段の和食生活の私には食べ慣れないものではあるけど、キャルさんの言うとおりにとっても美味しい。
「美味しいです。本当に」
「でしょ。ここのサンドは何種類かあって、自分で選ぶことも出来るの。今日は私の好みだけど、次は美羽の好みで作って貰ったらいいわ。研究所が窮屈になる時は気晴らしが必要。私はそんな時は自分の好きなものを食べるの。美羽も、今から大変になった時のことを考えて何か気晴らしを探してね。
あ、夜のワインは付き合うわよ」
そう言って笑ったキャルさんの微笑みに私はフッと肩から力が抜けたような気がしたのだった。
「美味しそうです。あの、これ払います」
「今日だけは私の奢り。さ、ここのサンドは本当に美味しいの。さっさと食べましょ。そして、少しゆっくりとしてから研究所に戻らないと」
そういうと、キャルさんは綺麗な顔には似合わないくらいの大きな口を開けてサンドイッチにかぶりつく。そして、くぅーっと味を噛み締めるような声を出したのだった。
「あー。なんて美味しいの。
このハムと野菜の間にさりげなく挟まれたブラックオリーブが堪らないわ。なくても美味しいのに、たったこれだけでなんでこんなにランクアップするのかしら」
確かに美味しい。ブラックオリーブの風味が口の中で自己主張している。ブラックオリーブは普段の和食生活の私には食べ慣れないものではあるけど、キャルさんの言うとおりにとっても美味しい。
「美味しいです。本当に」
「でしょ。ここのサンドは何種類かあって、自分で選ぶことも出来るの。今日は私の好みだけど、次は美羽の好みで作って貰ったらいいわ。研究所が窮屈になる時は気晴らしが必要。私はそんな時は自分の好きなものを食べるの。美羽も、今から大変になった時のことを考えて何か気晴らしを探してね。
あ、夜のワインは付き合うわよ」
そう言って笑ったキャルさんの微笑みに私はフッと肩から力が抜けたような気がしたのだった。