あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
「美羽。俺の傍にずっといて」
「え?」
「俺の傍に居て笑っていて欲しい」
何度も繰り返される小林さんの思い。何度も繰り返されるプロポーズ。遠く日本とフランスで離れていても自分の気持ちに変わりがないと教えてくれる。一年過ぎた今でも気持ちは変わらない。それどころか思いは深まるばかりだった。
ずっと一緒に居たいし、ずっとその微笑みに包まれていたい。そう思うのは私が誰よりも愛されていて、愛されるということの意味を教えて貰ったからだと思う。
「ずっと俺の傍に」
小林さんは静かに私を見つめ、目を細めて微笑むと、その微笑みに誘われるように私は頷く。逞しい腕に抱き寄せられ、温かい胸の中に包まれ、私は静かに目を閉じる。
「お願いします。待ってていてください。小林さんの傍にずっと入れる日まで」
「うん。待っている。美羽が俺の所に帰って来るまで」
結婚式じゃないけど、このフランスの教会で愛を誓う。
誰よりも傍に居たいと思う私がいる。誰よりも誰よりもあなたの傍に…。
「美羽。愛している」
抱きしめられ、神聖な誓いのキスのように小林さんの唇が私の唇に触れた。抱きしめられながら、静かに愛を確かめ合う静かな時間を一緒に過ごしていた。
「私もです。愛してます」
重なる唇には熱を帯びていき、私は身体の奥底まで小林さんで染められる。その甘さに溺れながらも小林さんの背中に腕を回した。温もりを感じながらの時間は幸せしかなかった。
小林さんがフランスから日本に帰国したのはそれから二日後のことだった。
「え?」
「俺の傍に居て笑っていて欲しい」
何度も繰り返される小林さんの思い。何度も繰り返されるプロポーズ。遠く日本とフランスで離れていても自分の気持ちに変わりがないと教えてくれる。一年過ぎた今でも気持ちは変わらない。それどころか思いは深まるばかりだった。
ずっと一緒に居たいし、ずっとその微笑みに包まれていたい。そう思うのは私が誰よりも愛されていて、愛されるということの意味を教えて貰ったからだと思う。
「ずっと俺の傍に」
小林さんは静かに私を見つめ、目を細めて微笑むと、その微笑みに誘われるように私は頷く。逞しい腕に抱き寄せられ、温かい胸の中に包まれ、私は静かに目を閉じる。
「お願いします。待ってていてください。小林さんの傍にずっと入れる日まで」
「うん。待っている。美羽が俺の所に帰って来るまで」
結婚式じゃないけど、このフランスの教会で愛を誓う。
誰よりも傍に居たいと思う私がいる。誰よりも誰よりもあなたの傍に…。
「美羽。愛している」
抱きしめられ、神聖な誓いのキスのように小林さんの唇が私の唇に触れた。抱きしめられながら、静かに愛を確かめ合う静かな時間を一緒に過ごしていた。
「私もです。愛してます」
重なる唇には熱を帯びていき、私は身体の奥底まで小林さんで染められる。その甘さに溺れながらも小林さんの背中に腕を回した。温もりを感じながらの時間は幸せしかなかった。
小林さんがフランスから日本に帰国したのはそれから二日後のことだった。