あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
「わざわざ来てくれてありがとう。パリまでは遠いからキャルに来て貰うには申し訳ないと思っていたの。でも、最後にキャルの顔が見れて嬉しい」
「今度は遠慮しないできちんと連絡して。美羽はいつも人のことを考えて動くわよね。でも、たまに考えすぎのとこがある。私に連絡したら迷惑が掛かるとか思ったんでしょ。でも、私にとっては美羽に会えないことの方が嫌なの」
図星だった。
結婚して間もないキャルがキャルの住んでいる場所から空港に来るのは大変だと知っている。結婚を機に通えないからと仕事を辞めたほどなのに、私が帰国するぐらいで連絡するのを躊躇った。でも、そんなのはキャルにはお見通しだった。ずっと一緒にいたから私の性格は分かり切っている。
「今度フランスに来る時には絶対に連絡する。その時はキャルの奢りでワインね」
「そうね。考えておくわ。でも、お金が厳しかったら、翔を連れてきて、翔なら私と美羽のワイン代くらいならいくらでも払ってくれるわよ」
確かに奢ってくれるかもしれないけど、そのために折戸さんに一緒にフランスに来てもらうっていうのも…。ワイン代は自分で貯めようと思った。
「何深刻に考えているの?冗談よ。美羽が一緒に来るのはあの蒼空よね。その頃は美羽は結婚しているかな?」
「え?」
「蒼空と一緒に新婚旅行はフランスに来てよ。そしたら、南フランスでバカンスを一緒に楽しみましょ。ワインはその時は私が用意しておく。二人で酔いつぶれるもの悪くないわよ」
「今度は遠慮しないできちんと連絡して。美羽はいつも人のことを考えて動くわよね。でも、たまに考えすぎのとこがある。私に連絡したら迷惑が掛かるとか思ったんでしょ。でも、私にとっては美羽に会えないことの方が嫌なの」
図星だった。
結婚して間もないキャルがキャルの住んでいる場所から空港に来るのは大変だと知っている。結婚を機に通えないからと仕事を辞めたほどなのに、私が帰国するぐらいで連絡するのを躊躇った。でも、そんなのはキャルにはお見通しだった。ずっと一緒にいたから私の性格は分かり切っている。
「今度フランスに来る時には絶対に連絡する。その時はキャルの奢りでワインね」
「そうね。考えておくわ。でも、お金が厳しかったら、翔を連れてきて、翔なら私と美羽のワイン代くらいならいくらでも払ってくれるわよ」
確かに奢ってくれるかもしれないけど、そのために折戸さんに一緒にフランスに来てもらうっていうのも…。ワイン代は自分で貯めようと思った。
「何深刻に考えているの?冗談よ。美羽が一緒に来るのはあの蒼空よね。その頃は美羽は結婚しているかな?」
「え?」
「蒼空と一緒に新婚旅行はフランスに来てよ。そしたら、南フランスでバカンスを一緒に楽しみましょ。ワインはその時は私が用意しておく。二人で酔いつぶれるもの悪くないわよ」